「泣けるほど美しいお墓を」オランダでの衝撃から10年。強度と美を両立したガラス墓石『KAGLA(カグラ)』誕生秘話
はじめに:誕生の原点はアムステルダムの光
「これまでにない、最高に美しい墓石を届けたい」 株式会社冲セキ(おきせき)の社員たちが抱き続けてきた想いは、ある日、社長・緑間の一言から具体的な形へと動き出しました。
「ガラスのお墓を、日本でも展開したい」
きっかけは2001年、ドイツでの石材展示会視察の帰路に立ち寄ったオランダ・アムステルダムでした。ゴッホ美術館を訪ねるついでに足を運んだ霊園で、緑間は言葉を失います。
そこにあったのは、石材の常識を覆す、ガラスやアルミニウム、アクリルを用いた現代的で美しい墓所の数々。光を透過し、神々しく輝くその光景は「泣けるほど美しかった」といいます。
「こんなにも感動できるお墓を、日本のお客さまにも届けたい」 その情熱が、のちに業界を揺るがすガラス墓石開発の幕開けとなりました。
「永遠」を形にする素材。なぜ今、ガラスなのか?
開発着手までには、約10年の歳月を要しました。時代のニーズがデザイン墓石へとシフトし、供養の形が多様化し始めたタイミングを見計らい、ついにプロジェクトが始動します。
なぜ「ガラス」だったのか。それは、ガラスが持つ「永遠性の美しさ」にあります。
- 歴史的裏付け: 紀元前25世紀のメソポタミア文明の遺跡からもガラス片は見つかっており、実は石材に匹敵するほど劣化しにくい素材です。
- 不変の輝き: 数百年前の教会のステンドグラスが今も鮮やかに輝いているように、時を経ても美しさを保ち続けます。
- 光の表現: 石材では不可能な「透過」と「色彩」により、故人の魂を象徴するような温かい光を表現できると考えたのです。
奇跡の出会い。ものづくりの街・川崎の技術を結集
開発の大きな壁となったのは「強度」でした。美しさを保ちながら、日本の厳しい屋外環境(直射日光や急激な温度変化)に耐えうるガラスは、既存の技術だけでは困難だったのです。
理想のメーカーを探し求める中、意外な事実が判明します。弊社のある神奈川県川崎市は、実はガラスを「地域資源」として認定しているほど、ガラス製造のメッカだったのです。
「灯台もと暗し」とはまさにこのこと。川崎市産業振興財団や経済労働局の全面協力のもと、5社のガラスメーカーと弊社による「メモリアルガラス研究会」が発足。日本最大手メーカーのOBらも加わり、産官学連携のドリームチームで開発が加速しました。
4年半の苦闘と、過酷な実証実験
国からの補助金(約3000万円)を受け、研究は熱を帯びます。しかし、理想への道は平坦ではありませんでした。 真夏の80度を超える熱から、冷たい井戸水をかけた瞬間に「パリパリ」と音を立てて割れてしまうガラス。
- 溶融・冷却の温度管理を1度単位で調整
- ガラスの厚みや膨張係数の最適化
- 特殊な加工技術の導入(特許出願中)
これらをアナログな実験で幾度も繰り返し、ついに「割れない、美しいガラス」が完成。 さらに緑間は、社員が自信を持ってお客様に勧められるよう、北海道(小樽)の雪中と沖縄の炎天下での数年間にわたる経年変化実験を実施。過酷な環境を耐え抜いた実績が、製品への絶対的な自信となりました。
命名『KAGLA(カグラ)』に込めた想い
商品名は、社員全員による無記名投票で決定しました。選ばれたのは、開発リーダーが提案した『KAGLA(カグラ)』。
この名前には、神に捧げる舞「神楽」のような荘厳さと、大切な人を想う心を光に託すという願いが込められています。
K: Kawasaki(川崎)
A:Artistic(芸術)
G:Glass(ガラス)
L:Luminours(輝き)
A:Apex (頂点)
Annexation(不可)
Adone(装飾)
ALlure(誘惑)

最後に
石材卸として神奈川No.1の実績を持つ弊社が、プライドをかけて生み出したガラス墓石。それは単なる新しい素材のお墓ではなく、「大切な人を想う場所を、もっと明るく、もっと美しくしたい」という情熱の結晶です。
光が差し込むたびに表情を変えるKAGLAの輝きを、ぜひ一度その目で確かめてみてください。
【お問い合わせ・資料請求】 株式会社冲セキでは、ガラス墓石『KAGLA』をはじめ、各種デザイン墓石のご相談を承っております。





